こんにちは、寝袋!です。
みなさん、登山やキャンプで燃料は何を使っていますか?
「焚き火以外はアウトドアじゃない!」
という人はそちらの道を進んでいただくとして、
90%以上の人がガスを使っている
のが実情だと思います。
「アルコールや固形燃料?なんだかマニアっぽいし、難しそう・・・」
そう思う人が多いのは当たり前で、入門書で進められるのもガスですし、お店で並んでいるのもほとんどがガスです。
それはそれでいいのですが、一度他の燃料のこと、知っておきませんか?
ガスがすべての点で優れているわけじゃない
と理解しておくのも無駄ではないと思います。
それぞれの燃料の特徴を表にまとめましたので、サッと目を通してみてください。
「やっぱりガスがいいな」
と思うかどうかはあなた次第。
ガスの長所・短所は、他と比べて初めてわかるんです。
登山やアウトドアで使う燃料は3種
登山で使う燃料は「ガス・アルコール・固形燃料」の3種類です。
私はみなさんと同じように、当たり前のようにガスから使い始めました。
私の場合は、装備の軽量化や山での調理スタイルを考えるうちに、他の燃料に目が向いたのでした。
そして、今ではガスと固形燃料を併用して、山によって使い分けています。
使ってみてわかったのは、
「どの燃料も一長一短、優劣はない」
ということでした。
「大切なのは、自分に、そして今回の山にどれが合っているか?」
を選ぶことだと気づいたのです。
登山燃料の特徴を簡単な表にしました
それでは、登山で使う燃料の特徴を比較した表を作ってみましたので、ごらんください。
- 着火性・・・着火の方法・手間
- 耐風性・・・風が吹いているときの炎の安定性
- 火力調整・・・火力調整ができるか?調整具合
- 音・・・燃焼するときの音の大きさ
- すす・・・すすが発生するか
- 重さ・・・お湯を沸かすと仮定して必要なセットの総重量
- 大きさ・・・セットの体積、かさばり具合
- 計画性・・・調理の回数と持参する燃料の関係
- コスト・・・セットのコストではなくランニングコスト
ガス | アルコール | 固形燃料 | |
着火 | 簡単 | 簡単 | コツ必要 |
耐風性 | ふつう | 弱い | 弱い |
火力調整 | 簡単 | おおまか | できない |
音 | うるさい | 無音 | ほぼ無音 |
すす | なし | なし | 多少あり |
重さ | 重い | 軽い | 軽い |
大きさ | かさばる | コンパクト | コンパクト |
計画性 | 量(見えない) | 量(見える) | 個数 |
コスト | 高い | 安い | やや高い |
ガス総評
- 誰にでも扱えて無難。初心者向け
- 他の燃料を使わないとわかりませんが、じつは重くてかさばる
- 大きな音をたてて燃えるのはガスだけ。「シュゴーーーッ」
- 残量が減ってもガス缶は大きいまま
アルコール総評
- コンパクトで軽量
- 炎が見えにくいので引火に注意
- 完全に無音なのはアルコールだけ
- 風防は必須
固形燃料総評
- コンパクトで軽量
- 燃料を「数」で把握するのは固形燃料だけ
- 多少のすすが発生(コッヘルの底汚れる)
- 風防は必須
- 「燃料漏れ」や「こぼす」がない
燃料は一長一短です
繰り返しますが、3種類の燃料に優劣はありません。
それぞれが特徴を持っていて、用途に応じて使い分けると便利なものです。
私はガスと固形燃料を使い分けていると書きましたが、
通常は万能なガスを使い、軽量化したいときは固形燃料(アルコール)を使う
という感じに使っています。
「今回は人のいない静かな山だから、自然の音に耳をすましてコーヒーを飲みたいな」
と思ったときも、ガスは選びません。
「使えば使うほど、使い分ける価値がある」
と思えてくるのが登山の燃料です。
ここを読んでいる方は、多少なりともガス以外の可能性に目を向けている方でしょう。
燃料を使い分けると、山の装備にバリエーションが出ます。(そのぶんお金は出ていきますが)
いろいろな計画が立てられるようになりますし、知識の幅も広がりますからオススメです。
なにより、いろいろなモノを使ってみるのって、シンプルに楽しいですしね。
新しい世界、ガス以外の世界、試してみてほしいなあ。
↓固形燃料(アルコール)にするとガスと比べてどのくらい軽量化出来るのか?を書いています。
↓固形燃料ならではの自動炊飯に関する記事です。