グレゴリーのリュック使い込んだ感想「重いのに軽いザックは本当?」




こんにちは、寝袋!です。

登山用のザックを検討中のみなさんに、きっと耳に入ってくる言葉があります。

「グレゴリーの背負心地は最高!」

「ザック自体は重いのに、軽く感じるグレゴリー」

なんなんでしょう? グレゴリーって本当にそんなすごいの?

私は、比較的多くのザックメーカーのものを使っていると思うのですが、たしかにグレゴリーには、

グレゴリーならでは良さ

があると感じています。

10年ほど使い込んだトリコニ60という中型ザックをもとに、その特徴を紹介していきます。

「あなたにはグレゴリーが、合うのか、合わないのか?」

それを分けるヒントもお話しましょう。

グレゴリーとは?

グレゴリーは、1977年にアメリカのユタで生まれたブランドです

Don’t Carry,wear it

「パックは背負うのではなく、着るものだ」

というコンセプトで、縦走用からトレイルラン用まで、幅広いザックを展開しています。

グレゴリーのザックは、他ブランドのザックよりやや重めです。

「多少重くなっても、背負心地を良くする」

「背負心地が良ければ、軽く感じる」

という考えなのです。

ザック界のロールスロイス

「グレゴリーのザックが一番優れている」とは言えません。

ザックにはいろいろな用途がありますからね。

しかし、

「重い荷物を背負うのならば、グレゴリーが一番いい」

ですよ。

グレゴリーのザックは、スポーツカーではなく、ロールスロイス。

よく言われるのですが、良い例えだと思います。

私のザック使用歴

説明に入る前に、私が今まで使ってきたザックブランドを説明します。

すべてのブランドを使ったわけではないので、

「これくらいを比較して話しているんだな」

と思って、よければ参考にしてください。

私が使ったことがあるのは、

カリマー、モンベル、ドイター、ウルトラスパイア、オスプレー、グラナイトギア

です。

グレゴリーのザックの特徴を紹介

バルトロより細身のトリコニ。今は廃盤。

私のものは古いトリコニ60です

私は、今は廃盤になってしまった、トリコニ60というモデルを愛用しています。

山行写真を見ると、2010年には使っていたようですが、いつ買ったのか忘れてしまいました。

「細身のトリコニ、太めのバルトロ」

と使い分けられていましたが、その後、バルトロに吸収されてしまいました。

現在のバルトロはとても優れているザックですが、正直、基本的な構造は変わっていません。

トリコニを使って説明しますが、グレゴリーのザックを知る上で、十分参考になると思いますよ。

壊れたらバルトロ買うと思いますが、なかなか壊れないのです。

各部を写真で解説します

現在と変わらない背面構造

グレゴリーは、ショルダーベルトもウエストベルトも、左右独立して自由に動きます。

そのため、体が揺れても、ザックが追随してくるので、

「まるで体と一体化したように揺れない」

感じがします。

分厚いベルト類

グレゴリーのベルト類は、クッション性に優れた極厚の素材で出来ています。

グレゴリーのザックを背負った後に、他のザックを背負うと、

「なんだかペラペラで頼りない」

と感じます。

ウエストベルトのポケット右

ウエストベルトのポケット左

正面のサブポケット

明るい赤色のところが全部サブポケットです

正面のサブポケットは、とても広いです。

U字型のファスナーで、内部にアクセスできます

グレゴリーの特徴「斜めの水筒ポケット」

グレゴリーは、右手側のサイドポケットが、斜めに前を向いています。

これは、背負ったまま水筒を楽に取り出せるように作られたものです。

当時は、目からウロコでした。

「これだけでグレゴリーにする理由になる」

というくらいのアイデアでした。

左手側のポケットは通常通りです

雨蓋のポケット

雨蓋裏には隠し的なポケットが。

ここにもグレゴリーのアイデアが!

上の写真は、左右のサイドバックルを写したものです。

じつは、ここにもグレゴリーの優れたアイデアがあります。

わかりますか?

片側はこれ

反対側はこれ

そう、サイドバックルが、オスメス逆になっているのです。

これがどういいのかと言いますと・・・

左右でくっつくのです

そう、左右のベルトをくっつけることが出来るのです。

これ、何気ないことですが、私は見たときに感動しました。

「これは、ザックを使い込んだ人間にしか作れない!」

「ユーザーの意見を取り入れて、改良を重ねているに違いない」

上下で使えばザック正面に物を固定できます

例えばこういう感じ(この時は別のベルト使っていますが)

藪(やぶ)こぎや、切り立った岩稜帯で、テントマットを横につけたくない時に便利です。

スノーシューなどを背負いたい時にもいいですね。

グレゴリーのザックは、

  1. 軽さを追求せず、背負心地を重視する
  2. 細かいところに、ユーザーが喜ぶ工夫がされている
  3. 実戦で使えば使うほど、良さがわかる

という作りをしています。

こんな人にグレゴリーは合ってます

重い荷物を背負って歩こう

グレゴリーのザックは、

持てるだけの重い荷物を背負って、長い時間歩く

という人に、ピッタリなザックです。

荷物をよくばって、あれもこれも、

「ええい、全部背負って歩いてやるぜ!」

という人には、最適なブランドです。

重ければ重いほど、その背負心地の良さの恩恵を受けることでしょう。

小さなザックなら?

逆に小さなザックなら?

では、日帰り用の小さな(30リットル未満)のザックが欲しい場合はどうでしょうか?

そのジャンルでグレゴリーのザックが劣っているとは思いませんが、

「軽いザックなら、グレゴリーじゃなくてもいいかな」

と思います。

実際、30リットル未満のザックは、私は他のブランドばかり使っています。

また、単独の縦走用にはトリコニ60を使い、他人を連れて行く時は、80リットル以上のザックを使っています。

トレッキングザックの最高傑作バルトロ

グレゴリー公式サイトより

グレゴリーは、ユーザーの意見を取り入れ、どんどん製品をブラッシュアップしていくブランドです。

10年前でさえほとんど完成されていたと思いますが、現在のバルトロはまさに無敵の感があります。

ハッキリ言って、弱点がありません。

「バルトロ買っておけば、間違いはない」

という逸品です。

私だって欲しいんです。でも、トリコニが壊れないんです(笑)

グレゴリーズールとの違い

グレゴリー公式サイトより

グレゴリーには、バルトロより軽量で、やや軽めの荷物用のザックがあります。

「ズール」という製品で、最大55リットルまでのシリーズ展開です。

グレゴリーでザックを検討すると、

「ズールのほうが軽いし、バルトロとどう違うんだろう?」

と疑問が出てくると思います。

これはドイターの例

ズールは、背中の通気性を良くするために、メッシュ状のプレートが背中に当たるようにしたモデルです。

上の写真は、ドイターの古いモデルですが、これと同じような考えだと思ってください。

その分強度が落ちて、重い荷物には向いていません。

一応最大荷重18kgをうたっていますが、どうなんでしょうか?

「荷物が重ければ重いほど力を発揮する」

のが、グレゴリーの特徴だと書きました。

そういう意味では、グレゴリーらしくないと思います。

私の感覚では、10kg前後までの山行(営業小屋泊)には良いかもしれません。

他のブランドと変わらないかな?

グレゴリーのザックまとめ

どこまでも歩いて行けそう

グレゴリーのザックを考えているあなたは、

「重いのに軽く感じる」

「荷物が重くなってもびくともしない」

という評判に、魅力を感じていらっしゃるのではないでしょうか。

答えは、YESです。

きっとあなたの期待に答えてくれるでしょう。

重いのに、背中から抱きしめられているような背負心地は、本当に素晴らしいです。

極太のウエストベルトで支えられた頑丈なザックは、長い時間背負っても肩が痛くなりません。

  1. 重い荷物を背負うためのザックなら、グレゴリーバルトロ
  2. 軽い荷物を背負うためのザックなら、グレゴリーじゃなくてもいい

というのが、私が今まで使ってきての正直な感想です。

「重い荷物を快適に背負って、長い距離を歩き通したい」

そういう人には、間違いなくベストなザックです。

バルトロ

バルトロは男性用です。65、75、85リットルがあります。

ディバ

女性用はディバという名前です。60、70、80リットルがあります。

↓後日、グレゴリートリコニが壊れ、バルトロ買おうと思ったのに、実際はカリマーのクーガーを買ってしまいました。

そのあたりの経緯に興味のある方は、こちらも読んでください。

『硬派な登山者へ贈る』カリマーの大型ザック「クーガー」を徹底レビュー

私が実際に使っているオススメ登山道具レビューのまとめ

2018年12月18日

スポンサーリンク






一歩前へ踏み出したい登山者には『パタゴニア』がおすすめ



パタゴニア

patagoniaの通販がオススメな理由!

①製品永久修理保証

②サイズ交換・返品が親切

③絶対に使うべき定番製品が超優秀(キャプリーン、R1、ナノパフ、フーディニ)

④アウトレットで安く買える

⑤新しいアウトドアウェアはパタゴニアから生まれる

くわしくはこちらをどうぞ。