こんにちは、寝袋!です。
山登りを始めてしばらくすると、山の上で火を使い、暖かいご飯を食べたくなってきます。
他の人がお湯を沸かしてラーメン作ったり、ウインナーなどを焼いているのを見ると、めちゃくちゃ美味しそうです。
自分が食べているオニギリが、なんだか貧相にみえてしまいます。
「よし、今度は私もお湯を沸かすぞ!」
山の上での料理をしてみたくなったら、ガスストーブはもちろん必要ですが、もうひとつ、
コッフェル(=クッカー、鍋のことです)
も必要になります。
たかが鍋ですが、選ぶのにはいろいろコツが必要です。
大きさ、形、材質、一つ一つ分けて考えていけば、自然にあなたに合ったコッフェルが手元に来るでしょう。
あなたの「愛用のコッフェル」となるわけです。
目次
大きさを決めよう
コッフェルの大きさを決めるには、2つの要素があります。
使う人数
1人で使うのか、2人以上で使うのか?
それによって、選ぶ大きさが変わってきます。
「大は小を兼ねる」
かというとそうではありません。
大きいものはかさばりますし、例えばラーメンなども食べにくくなってしまいます。
最初に買うのは、せいぜい、2人用までにしておきましょう。
1人用なら500~600ml、2人用なら900~1,200mlがいいと思います。
ガス缶のおさまり
コッフェルの中は空洞でデッドスペースなので、持ち運ぶ時は中に何かを詰めるのが便利です。
一般的には、ストーブ・箸・スプーン・ライターなど、調理に関係するものを入れます。
特に、ガス缶はかさばるので、ガス缶が中にすっぽり収まるといいです。
こだわりすぎる必要はありません。
調理関係の小物をコッフェルの中に入れて、ガス缶は外でも問題はありません。
材質を選ぼう
コッフェルの材質は、アルミ、チタン、ステンレスの3種類があります。
登山で使う場合、アルミかチタンから選びましょう。
ステンレスは重いですから。
アルミの特徴
長所
- 安い
- いろいろな調理に使えます
- 凹むけど、壊れにくい
短所
- チタンよりは重い
チタンの特徴
長所
- 軽い
- 肉薄なのでコンパクト
短所
- 高い
- 熱伝導率が悪く、焦げやすい(焼くことに向かない)
- 薄くて穴があく場合がある
チタンの焦げやすい欠点を補うために、さまざまな表面加工を施したものがあります。
「チタンなのに焦げにくい!」等々。
しかし、メーカーの宣伝文句ほど、現状では欠点は解消されていないので、ご注意を。
調理方法で決めよう
ずばり、
『焼く調理もするならアルミ製、お湯沸かすだけならチタン製』
で選びましょう。
お湯を沸かすだけでも、アルミ製を選んでも問題はありません。
深型? 浅型?
コッフェルには、
- 直径が細めで深いタイプ(深型)
- 直径が太めで浅いタイプ(浅型)
があります。
長所 | 短所 | |
深型 | 細めでコンパクト | 箸やスプーンですくいにくい |
浅型 | 食べやすい | コンパクト性では劣る |
好みで選んでもらって結構です。
私は浅型のほうが使いやすいです。
アルミ製コッフェルおすすめ
最初に買うのは1人用がいいと思います。
ここでは、1人用コッフェルのおすすめを書いてみます。
チタン製コッフェルおすすめ3種
同じく、1人用のおすすめです。
ソロ専用のミニマムなセットです。昔あったアルミ製(ソロセット焚)はなくなってしまったのかな?
私は最終的に、これに行き着きました。
600mlの大きさが、ラーメンやカレーメシ、アルファ米、すべてにちょうどよいです。
これは上の深型タイプです。容量は同じで約600mlです。
小さい(110)サイズのガス缶がピッタリと収まります。
フライパンも便利です
コッフェルでも(アルミ製ならば)簡単な焼き料理も可能です。
しかし、やはり本職のフライパンには敵いません。
兼用するとお湯も汚れますし。
フライパンなら、絶対アルミ製を選びましょう。
最後に
コッフェルは消耗品ではないですし、なかなか壊れません。
むしろ、使い込んでいくにしたがって、焦げや凹みや傷が、いいアクセントになってきます。
性能が大きく進化するわけではないので、買い替えはなかなかしません。
サイズ違いで、買い増しはありますけどね。
ですから、選び方を知って、慎重に選べば、最初で最後のクッカーの可能性もあります。
いいクッカーとは、あなたの用途に合ったものです。
いいクッカーを選んで、ぜひ、山で使ってみてください。
暖かい食べ物は、山の上ではこれ以上ないごちそうですよ!