こんにちは、寝袋!です。
「歩く時、もう少しだけ収納スペースが欲しい」
「ザックを降ろさずに、手軽に物を出し入れしたい」
という人に、最近人気急上昇なのがサコッシュです。
袈裟懸けにする、開口部が大きくて薄めの軽いバッグです。
日本で言えばお坊さんたちが使う頭陀袋(ずたぶくろ)ですね。
その便利さから、タウンユースや旅行に使われているものですが、登山の世界にも浸透してきました。
歩いている途中で行動食や地図などを出せますし、ほんとうに便利です。
登山中のザックの開け締めが、激減します。
目次
サコッシュとは?
サコッシュとは、肩から袈裟懸けにする、薄くて軽い袋状のものです。
もともとは、自転車ロードレースで、補給物資を手渡すのに使われているものです。
走っているレーサーに渡しやすく、レーサーはそのまま首から下げて、中から補給物資を食べるのです。
自転車ロードレースは、食べるときも走り続けます。
立ち止まることはありません。
ちなみに、オシッコするときもそのままなんですよ?
それはともかく、たしかに便利そうですよね。
首から下げて、物を取り出しやすい形状に工夫されています。
登山でのサコッシュ
形状は同じ?
自転車ロードレースのサコッシュが、そのまま登山に使用されているわけではありません。
シンプルな袋状のものもあれば、ジッパーで開口部を閉められるものもあります。
大きさもさまざまです。
登山では、あまりに薄い生地のものは使われません。
なにかにひっかけて破れた時に、中の物が全部落ちてしまいます。
中に入れるもの
登山でサコッシュを使うなら、入れるものは何でしょうか?
行動食、地図、ハンカチ、サングラス、などです。
さらに、カメラ、水筒、双眼鏡などを入れるような人もいるでしょう。
使用上の注意
登山でサコッシュを使う際には、次のような注意をしないと、トラブルをまねく可能性があります。
耐久性には気をつけて
先程も書きましたが、超薄型のサコッシュは、注意が必要です。
とても軽いですし、登山ブランドが販売しているので、つい買ってしまう人もいます。
しかしあれは、山小屋での貴重品持ち歩きや、下山後に使うものとして設計されているものです。
歩く途中に使うものは、もっと頑丈なものがベターです。
(「薄い=弱い」ではありません。コーデュラナイロンなど、薄くて強い材質もあります。)
プラプラしない工夫をする
タウンユースと違って、袈裟懸けにして、そのままプラプラとしたまま使用するのはやめましょう。
直立で歩いている時はよくても、岩場で前傾姿勢になるときには邪魔になります。
また、足元の視野を見えにくくすることも多いです。
例えば、ザックのチェストベルトで抑えるなど、対策をしたうえで使いましょう。
おすすめ3モデル
サコッシュは、入れるものが人によって違うので、どれがベストかは人によります。
いくつかのタイプを紹介しておきますが、
- 材質(軽さと頑丈さのバランス)
- 容量
- 重いものを入れるかどうか
をご自分で考えて、選んでみてください。
あなたのニーズにあったものが見つかれば、それがベストチョイスです。
うまく使えば、とても便利なアイテムです。
登山でのザックの上げ下ろしが減って、気分良く登山を続けられますよ。
キャラバン SILICコーデュラスリムサコッシュ
薄いのに頑丈なコーデュラナイロン製です。
開口部はロールしてテープで止めるタイプで、片手で簡単に開け閉めできます。
前側にファスナーポケットがあります。
55g。
マーモット サコッシュ
超シンプルな、まさにサコッシュといった製品です。
36gという超軽量モデルなので、小型スタッフバッグとしてザックの中に忍ばせておいても便利ですね。
キーチェーン(落としちゃいけないキーなどを付けるところ)など、便利なものは省いていません。
パーゴ スイング
多少防水能力をもたせた、小型のモデル。
私も愛用していますが、山ではとっても使いやすいですよ。