こんにちは、寝袋!です。
みなさん、山で何を食べてますか?
日帰り登山ならばオニギリやお弁当など「どうにでもなる」のですが、
縦走登山では食材がなにかと面倒
なものですよね。
山食材として必要な条件をまとめますと、
- 軽いもの
- コンパクトなもの
- 腐りにくいもの
- 調理がかんたんなもの
- 疲れていても食べやすいもの
- 栄養があるもの
とけっこうあって、悩ませてくれます。
そういう条件を満たすべく、アウトドア専用品としてさまざまな製品が売っています。
ところが、それらは「高い」し「近所で売っていない」んですよね。
「毎回毎回、そんなもの買っていられるか!」
と貧乏人は思います。(私だけ?)
そこで、近所のスーパーで売っている、山で便利な食材をご紹介します。
どこでも手に入って、お財布にも優しく、しかも美味しい。
良いものがあったら、あなたの登山で試してみてください。
アウトドア専門品より安くて手軽です
手っ取り早く山食材を手に入れるなら、アウトドア専門店が便利です。
安心して使えるのはメリットですが、なにしろお値段高めですし、味も疑問符がつきます。
「アウトドア食品の『おいしい』は『まあ食べられる』程度と思え」
私はそう考えていますし、多くの方は同じように感じていらっしゃるのではないですか?
そこで役に立つのが、近所のスーパーです。
主婦は恐ろしい正直ですから、不味いものはすぐにスーパーから姿を消す運命です。
そりゃーそうですよね。
アウトドア食品の基本は「便利なこと」で、スーパーの食品の基本は「美味しいこと」です。
アウトドア専門の食品から美味しいものを探すのは、使ってみないとわからないので難しいです。
しかし、スーパーに置いてあるものは基本「おいしい」もので、そのなかから山でも使える便利なものを選べばいいので簡単です。
主食系
山で食べる食事で、メインに食べる炭水化物。
ご飯、麺、パン、いろいろあります。
山で便利なのが定番の「マルタイ棒ラーメン」です。
カップヌードル系より生麺っぽく、コンパクトなのが使いやすいんですよね。
ちなみに、ちょっと栄養分を多めにした「山用棒ラーメン」というものが登山用品店で売ってます。
でも、それだけでやっぱり高くなってしまいます。
棒ラーメンは鍋で茹でる必要がありますが、カップヌードル系のリフィル(カップなしの中身だけ)は、お湯を注ぐだけなのでこれも便利ですね。
かさばることと、ゴミが比較的大きいのがやや困ったところですね。
お湯を注ぐだけでカレーライスになる、アルファ米とカレーのセット。
発売当初は「水を入れてレンジでチン」という調理方法でしたが、登山者はお湯を入れたり鍋で加熱したりして食べていました。
アルファ米を買うより圧倒的に安上がりです。
私が持っていく場合は、中身だけをジップロックに入れて、コッヘルで熱して食べてます。
バリエーションも増えて、お好みで選べるのもいいですね。
おかず(レトルト)系
個人的に山で食欲が進むのが、サンマの蒲焼きやサバ味噌などです。
昔は缶詰めしかなかったので、ゴミが面倒でしたが、パウチになって山で便利になりました。
どれも汁っけたっぷりで、ご飯の上にかけて食べると疲れていても美味しく感じます。
常温のままで加熱しなくて良いのもラクチンです。
肉が食べたい人には、味がついた焼き鳥は美味しいですよね。
これも缶詰よりもパウチのほうが、ゴミのことでは有利です。
上の写真は、私には定番の100円ショップで売っているものです。
シーチキンもやっぱりパウチがあります。
昔は缶詰しかなかったものが、どんどんパウチで販売されているのは、製造技術があがったのでしょうか。
山登りにはほんとうに助かります。
シーチキンは、下界ではオイル無しが人気ですが、山ではオイルがあったほうが食べやすいと感じています。
昔からキャンプなどでは人気のコンビーフ。
これもあの独特の缶ではなく、プラ容器のものが販売されています。
小さい見た目にお肉がびっしり。
そのままつまみとしてもいいですし、おかずとしてもいいです。
油っぽくないものも最近は多いですね。
おかず(乾物)系
粉にお湯をかけてかき混ぜるだけで完成する、ポテトサラダです。
粉ものなので軽くてかさばらず、しかも美味しい!
ちゃんとしたポテトサラダになりますよ。
一つ注意点がありまして、味がついていないマッシュポテトはやめましょう。
味付けしなくてそのまま食べられる、バター味などがオススメです。
同じく、お菓子の「じゃがりこ」などは、お湯を入れるとポテトサラダになります。
味もついているので美味しいです。アウトドア界では有名なじゃがりこ。
かさばるので、ジップロックに入れて砕いて持っていくのが便利です。
乾物というか調味料ですが、案外「塩」は持っていくと便利です。
料理に使わなくてもです。
ご飯にかけるだけでも美味しいですし、例えばミルクティーなどにも、ちょっと塩を入れると美味しいんですよ。
登山では1日中動いてミネラルが不足していますから、塩分がとても美味しく感じるんです。
ミルクティーがもっと甘く感じますしね。
飲み物系
アマノフーズで有名なフリーズドライのお味噌汁は、スーパーでも安く売ってます。
昔はアウトドア用品店で似たものが売ってましたが、どれも300円以上しました。
今では1杯100円程度です。
昔ながらのインスタントお味噌汁の良いところは、かさばらないことです。
フリーズドライは、食べるまで、ややかさばりますからね。
このタイプの具は、正直なところ飾りみたいなものなので、味噌だけ持っていってもいいですね。
コーンスープは、食事の時以外でも、飲み物としても使えるので便利です。
とくに寒いときは、温まりますよね。
コーヒーや紅茶などの飲み物は、多めに持っていっても重くありません。
たっぷり持っていくと、テント場での楽しみが増えます。
私はいろいろな種類を持っていきますが、必ずココアは持っていきます。
体があたたまるのは、なんといってもココアと紅茶です。
コーヒーは体が冷えるんですよ?
行動食系
行動食にもおやつにも便利なトレイルミックス。
「トレイルミックス」という名前がついた専門品よりも、スーパーで買えるもののほうが圧倒的に安いです。
中身は一緒みたいなものです。
ナッツやクルミなどだけの人と、おかきや柿の種と一緒になったものを好む人に分かれるかな?
私はナッツ類だけよりも、おかき入りのほうが食べやすいです。
エネルギーに変わるのが遅いナッツ類の弱点補強にもなりますしね。
カロリーメイト的なものも、行動食としては便利です。
カロリーメイトでもいいのですが、「一本満足」とか「ソイジョイ」などのほうが、ちょっと安いです。
私はとくにこだわりなく気分で選びますが、本家カロリーメイトが一番好きです。
アウトドア専門店に行くと、「パワーバー」などというものが昔から売ってます。
高いし食べにくいし、あんなもの買う必要ありません。
万能のブドウ糖も、専門店よりもスーパーが安いです。
熱中症対策として一般的になってきたので、どこでも手に入って値段も下がりました。
ブドウ糖は登山におけるドーピングみたいなものです。
疲れ知らずですし、回復もします。
ちなみに昔なつかしラムネは、じつは成分のほとんどがブドウ糖です。
個別にゴミが出ませんし、食べやすいので実は便利です。
近所のスーパーを活用しましょう!
登山用の専門食材は、バカ高いものです。
しかも専門店に行かなくては、手に入りにくいんですよね。
そのわりに美味しくもないですし・・・。
でも、今は非常食としての見直しや、時代の変化、はたまた技術の進歩で、近所のスーパーでもいろいろ便利なものが手に入るようになりました。
専門品は「いかにも」な宣伝文句が書いてありますが、一般に普及しているものとそんなに変わりはありません。
食べやすく・おいしく・手に入りやすく、
「むしろスーパーで売ってるモノのほうが使える」
とさえ思います。
普段はスーパーに行かない人でも、一度じっくりと見回ってください。
「あれ? これは登山にいいんじゃない?」
そういうものが、もっとあるはずです。
最後に一番のおすすめをもう一度。
これは家で食べても美味しいレベルで、しかもゴミが少なく、安く、常温保存。
1袋100円ちょっと。1度家で試してみて!
トレイルミックスの作り方はこちらもどうぞ。
マラソンランナー御用達のスーパー行動食「スポーツようかん」もいいですよ。