「高いのは必要なし」1万円で足りる登山用ストックの選び方




こんにちは、寝袋!です。

昔の登山者は、みんな片手にピッケルを持って、

「ピッケルは、山男の命」

という感じでしたが、近年、夏道でピッケル持っている人は、よほどのベテランか「勘違い君」だけになりました。

代わりにみんなの手に収まっているのは、

登山ストック(トレッキングポール)

です。

疲労軽減、事故防止の観点から、とても重要なアイテムになっています。

今回は、登山初心者向けに、登山ストックの構造や基本的な知識を説明して、選び方などを解説したいと思います。

登山ストックの役割

登山ストックには、次のような役割があります。

  1. バランスの補助になり、疲労軽減につながる
  2. うまく使えば推進力を得られて、疲労軽減につながる
  3. ツェルトなどの設営に使う

登山ストックの構造

まずは登山ストックの、基本的な部位の名称を見てみましょう。

登山ストックは、スキーのストックと違い、短く収納できることが大きな特徴です。

使わないときは短くして、ザックに取り付けて運びます。

また、同じ機構を使って、長さを調節することができます。

グリップ

グリップは、登山ストックを持つ場所です。

形状は、I字型とT字型に分けられ、素材もゴム製、コルク製、ウレタン製があります。

ストラップ

持ち方で説明しますが、ストラップは単なる落下防止ではなく、効果的に登山ストックを使うために必要なものです。

ポール

登山ストックの本体です。

ほとんどのモデルが、3本のポールを連結して出来ています。

安価なアルミ製、高価なカーボン製に分けられます。

ジョイント

分割されているポールを結合している部分です。

収納、長さ調節のために、簡単で、固定力が強い必要があります。

石突き

地面に接地するところで、摩耗しにくい金属製になっています。

全然減っていません

バスケット

登山ストックが、ぬかるみや雪に埋まっていかないように必要なものです。

無雪期・積雪期で、バスケットの大きさを変えて使います。

行く山に合わせて変えましょう。簡単です。

選び方

それでは、登山ストックを買うときに、具体的にどこを見て選択すればいいのか、説明していきます。

グリップ形状

T字グリップ I字グリップ
上から握るようにして持ちます。下方向へ荷重をかけやすいのが特徴です。

最近はあまり使われなくなりました。推進力を得るというより、バランスの補助のみに使います。

現在の主流です。初心者がはじめて買うなら、こちらのタイプをおすすめします。

握力だけで握るように感じますが、実際はストラップに荷重を分散するので、案外握力は疲れません。

一時的に短く使える

I字グリップで、下へ長く伸びたもの(ロンググリップ)があります。

これは、一時的にストックを短く使いたい時に、ストックの長さを変えないで済むので便利です。

ポールの材質

ポールの材質は、アルミ製とカーボン製があります。(ジュラルミンは前世代的なので省きます)

初めて買うなら、扱いやすいアルミ製が良いと思います。

長所 短所
アルミ 安くて折れにくい 折れにくいけど曲がりやすい
カーボン 軽くて曲がりにくい 高価で、折れるときは一気に

ジョイント形式

ジョイント形式は、3種類あります。

ワンタッチレバー式、スクリュー式、フォールディング式です。

ワンタッチレバー式 レバーの開閉でロック↔フリーを変更する
スクリュー式 ポールを回してロック↔フリーを変更する
フォールディング式 3本のポールを差し込むのみ。長さ調整不可能なものが多い。

ブランドによって多少形状は違いますが、現在はほとんどのブランドで、ワンタッチレバー式が採用されています。

スクリュー式は、

「ちゃんと固定されているかどうか、パッと見でわからない」

という欠点があるので、少なくなってきました。

以前は、2大ブランドのブラックダイヤモンドがレバー式、LEKIがスクリュー式でした。

現在はLEKIもレバー式になったあたり、レバー式に軍配が上がったということです。

近年、長さが調整できない代わりに軽量&コンパクトな、フォールディング式が出現しました。

フォールディング式で長さ調整可能なものもあります

トレイルランなど軽量化に特化しないかぎり、初心者はワンタッチレバー式が扱いやすいと思います。

耐ショック機構

ポールやグリップに、スプリングを利用した、対ショック機構を内蔵したものがあります。

下りで手首などに伝わる衝撃を緩和するのが目的です。

短所として、

  1. 重くなる
  2. 先端が多少伸縮するので、体重をかけづらい

ので、人によって好みが分かれます。

レバー式の長さ調整方法

ワンタッチレバー式の、長さ調整の方法です。

レバーを起こしてポールを伸ばします

レバーを倒すと固定されます

簡単にしっかりと固定できます。

レバーを見ればちゃんと固定されているか判別できるので、安全です。

スクリュー式は見た目ではわからないんですよ。

持ち方

登山ストック(I型グリップ)は下のように握りましょう。

ストラップを使わないと、体重をかけられません。

ストラップに下から腕を入れ

ストラップごとグリップを握ります

おすすめモデル比較

比較表

2大ブランド、BD(ブラックダイヤモンド)と、LEKIの主要モデルをまとめてみました。

Tグリップはあえて載せていません。

BDのグリップはすべてロングタイプです。LEKIはXLという名前が付いているものがロングタイプです。

ブランドごとのネーミングの見方ですが、

  • BD 対ショック機能は「ショック」という名前が付く
  • LEKI 対ショック機能は「DSS」という名前が付く
  • LEKI ロンググリップは「XL」という名前が付く

です。

(注)ジョイント形式 F=フォールディング L=レバー

ブランド モデル 材質 ジョイント 重さ ショック 価格
BD ディスタンスカーボンFLZ カーボン F+L 360 20,520
トレイルプロショック アルミ L 615 15,768
トレイルプロ アルミ L 545 14,580
トレイル アルミ L 510 9,720
LEKI マイクロバリオカーボンDSS カーボン F+L 482 29,000
マイクロバリオカーボン カーボン F+L 446 27,500
SPD2サーモライトXL アルミ L 478 19,500
ジャーニーSPD アルミ L 562 11,500

アドバイス

ストックは壊れない限り、なかなか買い換えるものではありません。

そこで、初心者とはいえ、中級モデルを最初から買えば、のちのちまで使えるのでオススメです。

初心者にアドバイスするなら、

  • 扱いが雑でも折れにくいアルミ製を買おう(カーボンは高いですし)
  • 長さ調整出来るものを買おう(自分に最適な長さがわかるのは使ってからです)

です。

私が直接おすすめするなら

一気に最上級モデル買っておきたい人

BDディスタンスカーボンFLZ

「自分にぴったりのストックの長さ」を知ってから本当はおすすめしたいところですが、

「だいたいわかってる。最初から最上級買って買い替えをなくしたい」

という人には、BDのディスタンスカーボンFLZがいいでしょう。

長さを「95-110cm」「105-125cm」「120-140cm」から選んで買う必要があります。

多少の調整幅があるので、よほどじゃないかぎり失敗はしません。

ブラックダイヤモンドはLEKIよりも安いけど、性能には全く違いはありません。

対ショック機能が欲しい人

BDトレイルプロショック

対ショック機能が欲しい人には、BDのトレイルプロショックをおすすめします。

対ショック機能がないほうがいい人

BDトレイルプロ

個人的に、もっとも初心者におすすめです。

折ったりして壊さない限り、ストックを買い替える必要はないでしょう。

最後に

いまでは、登山者の装備に、登山ストックは欠かせないものになりました。

じつは有効性が半信半疑で、使われていない時代もあったんですよ?

始終使わない人でも、怪我したときのために、ザックに差してある姿もよく見かけます。

それだけ、浸透してきたということでしょう。

登山ストック(トレッキングポール)は、価格による違い、軽さによる違いはあるものの、

ストックの性能差では登山能力は変わらない

もので、むしろ、

ストックを使うか使わないか

のほうが影響が大きいです。

ついつい高級モデルに目が向きますが、壊れにくいシンプルなモデルを選ぶことが正解ですよ。

BDトレイル

1万円で買えて、これがあれば不足はありません。

高級モデルを買うより、他の道具にお金を回しましょう。

初心者向け登山ガイド 全記事まとめ

2019年1月1日

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