こんにちは、寝袋!です。
登山で、ストックやピッケルは持っていく人が多いですが、ザックへの正しい取り付け方知ってますか?
驚くことに、かなりのベテランでも、間違った取り付け方をしている人が多いのです。
「まさか!」
と思って調べてみると、ある登山用品店のホームページでも、
「ザックへの取り付け方の説明」
と書いて、堂々と間違った方法を紹介していました。
知っている人にとっては当たり前なので、正直、偉そうに語るのも恥ずかしいのですが、詳しく説明していきますね。
目次
ザックへの取り付け方法は2種類
ザックにストックを取り付ける方法は、2種類あります。
1つ目は、サイドポケットを使う方法で、これは、おそらくほぼ問題ないと思います。
2つ目は、ピッケルホルダー(ザックの下に付いているループ)を使う方法で、これが間違いが多いのです。
1、サイドポケットを使う方法(問題なし)
ザックのサイドポケットにストックを突っ込み、サイドについたバックルで固定するという方法です。
ダブルストック(2本)の場合でもたいてい一緒に入ります。
これは、一番安定して取り付けられる方法なので、おすすめです。
向きに関しては、ストックの先を上に向けたほうがいいです。(当然ゴムキャップは付けて)
なぜかというと、逆にすると、リストバンドやT字の持ち手が、木などに引っかかる恐れがあるからです。
できればすべてこの取付方法でいきたいところですが、荷物が増えてサイドポケットが埋まったり、そもそもサイドポケットがないアルパインスタイルのザックもあるので、仕方がない場合もあるのです。
2、ピッケルホルダーを使う方法(間違い多数)
さあ、問題続出の取付方法へ進みましょう。
まずは各部位の名称
説明に入る前に、各部位の名称を覚えましょう。
ご自分のザックを手元に置いて、見てください。
ザックの下に1つか2つ、ループが付いていると思います。
それが、「ピッケルホルダー」です。
また、ザックの上のほうに、これまた1つか2つ、バンドかゴムバンドが付いていると思います。
これは、ストックやピッケルを固定するためのものです。
T字ストックとピッケルの場合
まずは、T字ストックかピッケルの場合の取付方法を説明します。
私はT字ストックは持っていないので、ピッケルで説明させていただきます。
おわかりでしょうか? これはあまり間違っている人は少ないと思います。
T字ストック自体使う人が少ないですし、ピッケルホルダーの使い方は、
「知っているか知らないか」
だと思いますので、
「間違って使っている」
人は少ないのです。
ガッチリ固定されています。
I字ストックの場合
では、次に、I字ストックの場合に移ります。
これは、ほんとうに知らない人が多いです。
まず、ストックのグリップバンドをグリップに添わせた状態で、ピッケルホルダーに上から差し込みます。
一周すると(ループが大きい場合は2周)、これで下部はガッチリ固定されます。
簡単でしょう?
簡単なのですが、次のように間違っている人が多いんですよ。
よくある間違い
スノーバスケット(ストックの広い面)をループに通して、ちょっとだけ引っ掛けて、上を固定しているだけ。
スノーバスケットで固定されているとは言えないし、グラグラと動きます。
これは、どこでストックを落としても不思議じゃありませんね。また、
「I字ストックは、ピッケルホルダーには付けられない」
と思っている人も多いのです。
落とさないぶん、そのほうがマシかも知れませんが。
最後に
初心者の頃、ザックを初めて買ったとき、
「輪っかとかベルトとか、たくさんあって意味がわからない!」
と思いました。
きっと多くの人がそう感じたんじゃないかと思っています。
なぜなら、ザックには説明書がないからです。
「なんとな~く、こうかな?」
と考えて使っている人が多いんじゃないかな?
細かいところは、ザックによって違うこともありますし。
今回は、ストックとピッケルの正しい取り付け方を説明してみました。
正しい方法を知ってみると、ザックの細かいところが、実に使いやすく作られているのに気づいてくるのです。
私も今でも、長年使ってきたザックに新発見をして、感動することがあるんです。
またなにか、初心者の方が間違って使っていることを見つけたら、書きたいと思っています。
それではみなさん、安全に気をつけて、山を楽しみましょう。お互いに。
岩場などで、ストックを一時的に収納して、両手を開ける方法をこちらで書いています。
覚えておいて損はないと思います。