こんにちは、寝袋!です。
私はこのブログを通じて、いろいろな登山道具やウェア、ノウハウなどを紹介しています。
道具・装備って、一つ一つの機能も大切ですが、
「でも実際のところ、何と何を持っていけばいいの?」
と疑問に思う人も多いんじゃないかと思っています。
「すぐれた装備を全部持っていけばOK」
というのではなく、組み合わせが大切ってことです。
とくに、何日かにわたる縦走登山になると、装備の選択はよりシビアになります。
少なくても苦労しますし、多すぎても重すぎて疲れてしまいますよね。
今回は、私が6月下旬に大雪山系を縦走したときの、実際の装備をすべて紹介します。
- 背負っていく装備
- 身に付けていく装備
- 食料
いっさい省略なしで、全部お見せしましょう。
重さもすべて量ってありますので、お役に立てるのではと思います。
決してこれが「正解」というのではないのですが、装備計画を作る上で参考にしてみてください。
あなただったら何を加えて、何を省きますか?
この装備の縦走計画について
時期は6月下旬、北海道の大雪山系を5泊6日で歩いたときの装備になります。
北海道の6月から7月というのは、夜には氷点下に下がることも珍しくありません。
北アルプスの9月下旬、紅葉の時期に似ているなと思っています。
日中は太陽が出れば暖かく、雨が降ればとても寒い。
寒暖差が激しい季節なので、行動中はシャツ1枚から、寝るときはダウン防寒着が上下とも必要になります。
また、北海道の特徴ですが、営業小屋がなく、テントもしくは避難小屋に泊まることになります。
そして、水はそのままでは飲用できないので、浄水器が必須となります。
装備表1【食事セット】
まずは【食事セット】として、食事関係に使う装備を紹介します。
以下の表の中で、名称をクリックすると、その装備を個別にレビューした記事にリンクします。
気になった装備があれば読んでみてください。
名称 | 重さ(g) | |
1 | コッヘル | 156 |
2 | 浄水器デリオス | 後述 |
3 | エバニュー水筒2リットル | 後述 |
4 | プラティパス1リットル | 後述 |
5 | ナルゲンボトル1リットル | 後述 |
6 | ガス250 | 374 |
7 | はし | 15 |
8 | シリコンスプーン | 19 |
9 | バーナーP-153 | 112 |
10 | チタンシェラカップ | 63 |
11 | ガス台 | 18 |
12 | コーヒーフィルター | 7 |
13 | 予備ライター | 15 |
合計 | 779 |
装備表2【全装備】
これは背負っていくすべての装備になります。
③の【食事セット】は、上で説明したものをまとめてパッキングしたものです。
カメラはミラーレス一眼を持たず、コンパクトデジカメを持っていきました。
ストックは使わないのですが、一応1本だけ積んでいきます。
寝袋はやや非力です。普通の人は全部着込んでも寒くて寝づらいかもしれません。
一般的にはモンベルですと#2以上をオススメします。
テントと寝袋は大きいスタッフバッグに入っているので、ザックに押し込むともっと小さくなります。
名称 | 重さ(g) | |
1 | サンダル | 282 |
2 | エアマット(ニーモテンサーI) | 487 |
3 | 食事セット | 779(上より) |
4 | スマホ | 206 |
5 | カメラ(フジフィルムX70) | 348 |
6 | オーバーサングラス | – |
7 | ヘッドライト(レッドレンザー) | 94 |
8 | モバイルバッテリー | 232 |
9 | レイングローブ | 59 |
10 | レインウェア上下 | 492 |
11 | 防寒着マイクロパフフーディー | 262 |
12 | フリースR1 | 330 |
13 | 着替え(ダウンパンツ、靴下) | 499 |
14 | サコッシュ(パーゴスイング) | 175 |
15 | 携帯トイレ | 116 |
16 | ファイバータオル | 67 |
17 | ファーストエイドキット | 102 |
18 | ナルゲンボトル1リットル | 178 |
19 | ペン | 5 |
20 | テントポール | テントに含む |
21 | ストック1本 | 244 |
22 | レザーマンナイフ | 142 |
23 | ミニ三脚 | 192 |
24 | GPS | 210 |
25 | 地図 | 40 |
26 | 防水インナーバッグ | 192 |
27 | 寝袋(モンベル#3) | 660 |
28 | 軽アイゼン10本 | 568 |
29 | 浄水器デリオス | 67 |
30 | エバニュー水筒2リットル | 45 |
31 | プラティパス1リットル | 25 |
32 | テント(ヒルバーグソウロ) | 2,400 |
カメラ予備バッテリー | 38 | |
単3電池8本 | 188 | |
ザック(カリマークーガー) | 2,740 | |
合計 | 12,601 |
食料一覧表
今回はとくに豪華でもなく、軽量化もせず、ごく一般的な食料で縦走しました。
ご飯はアルファ米ではなく、米を炊くのに持っています。
飲み物はインスタントのみで、コーヒーミルは持っていきませんでした。
名称 | 数 | 重さ(g) |
米 | 4 | 632 |
塩 | 35 | |
棒ラーメン | 6 | 426 |
さば味噌 | 4 | 440 |
やきとり | 47 | |
野菜カレー | 47 | |
中華丼 | 23 | |
味噌汁 | 4 | 60 |
コーンスープ | 15 | |
主食計 | 1,725 | |
ミルクティー | 6 | 90 |
カフェオレ | 3 | 39 |
ココア | 3 | 51 |
しょうが紅茶 | 2 | 12 |
ブラックコーヒー | 1 | 3 |
こんぶ茶 | 1 | 3 |
飲み物計 | 198 | |
トレイルミックス | 4 | 433 |
スポーツようかん | 5 | 205 |
ブドウ糖 | 24 | 52 |
カロリーメイト | 2 | 84 |
行動食・非常食計 | 774 | |
食料合計 | 2,697 |
身に付けるもの一覧表
歩きはじめるときからずっと身に着けるものです。
一般的に、身に着けるものは装備の重さには加えません。
1 | キャップ |
2 | オーバーサングラス |
3 | パタゴニア・ウインドシールドベスト |
4 | パタゴニア・キャプリーン2 |
5 | パタゴニア・サイマルアルパインパンツ |
6 | 軍手 |
7 | パタゴニア・サンマスク |
8 | ファイントラック・ドライソックス |
9 | ファイントラック・ラミースピンソックス |
10 | モンベル・スパッツ |
登山靴 | スカルパ・マルモラーダプロ |
縦走装備まとめ
以上のものを、すべて詰め込みました。
ザック(カリマークーガー55-75)は、まだまだ余裕がありまして、拡張ポケットは使用していません。
サコッシュの中には、GPSとスマホと地図(つまりナビゲーション系装備)だけ入っています。
ウエストポケット(右)にはカメラと三脚。
ウエストポケット(左)には行動食が入っています。
装備重量 | 12,601g |
食料重量 | 2,697g |
水1リットル | 1,000g |
合計重量 | 16,298g |
今回の私の装備は、水1リットルを含めて、約16kgとなりました。
- テントが超ヘビーなヒルバーグソウロを選択したこと
- 食事のおかずを多めにしたこと
を考えれば、こんなところかと思います。
私がウルトラライトな装備で縦走するときは、全部で8kgですから、約2倍の重さですね。
参考になれば幸いです
正直言うと、あまり自分の装備をネットでさらけ出したくはありません。
個別の道具レビューとは違って、なんだか恥ずかしい思いがあります。
個人の趣向をさらけ出してしまいますからね(笑)
ただ、今回こうしてリストを作った作業のおかげで、なんと忘れ物がありませんでした。
また、すべての重さを量ったおかげで、
「全部詰めて背負ってみたら○○kgだった!」
のではなく、足し算引き算で装備重量を計算できました。
これは、私自身にとっても勉強になりました。
意外と重いものがあったり、無駄な物が見つかったり、面白かったですよ。
話は戻りますが、今回公開した私の縦走装備、お役に立てれば幸いです。
北海道の気候は特殊ですから、とくに本州以南から来られる人は服装に注意してくださいね。